Saturday, April 18, 2009



昨日ワシントンでのRobert Frankの写真展に行きました。The Americansのシリーズの中のニューオリンズのストリートカーの写真のオリジナルプリント、じっくり見てきました。この時のコンタクトプリントを見ると、二枚ストリートカーを撮っていますが、まったく違うんですよね。もう一枚は完全に露出オーバー。カメラ振り回して、たまたま撮れた、そんな感じなんです。必死で撮った感じがしないのです、あの名作が。私にはわかりません。彼はライカを使っています。ニコンだったら、どんな撮り方になっていたでしょう。ところで、正直言ってこのころの35mmフィルムの仕上がりはあまりすきではないのですが、かれの数枚の写真、オリジナルの深い、静かななにかを感じました。35mmの ざらざらがどうも嫌なんです。でもその嫌なざらざらを私の好きなざらざらにすればいいんですよね。白黒のしっくりしたスナップなら私はペンタの6x7を使うでしょう。木々の持つ苦しさをだすなら持てるだけの一番大きな大型カメラでしょう。でも重いカメラをひっぱっているうちに疲れて何も撮らないこともあります。日本食の定食がでる、ざっと見て、食事を楽しむためにご飯とおかずをどう食べれば、おかずが残らず、ご飯が足らなくなるか決断します。それがフィルム。デジタルだと、お酒とつまみみたいなもんで、ぶっ倒れるまで、撮り続けますね。でも、こころは酔わない。The essential is invisible to the eyes. One sees well only with heart. 昨日写真展で見かけた言葉です。彼の誕生日と私のいっしょなんですよ。そうそう今日届いたアルバムは1955年の日本です。なぜか10ドルで6つのアルバム。その中のひとつがものすごいのです。こんどUpします。The Americans のストリートカーも1955年です。

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